「攻撃のとき、打席に立っていない人って暇だよね」という発言に、全力で反論したい”ぞの(@z02n05)”です。
確かに目立たない部分なので、暇だと思う気持ちもわかりますが、実は多忙なのです。
それでは実際に、どんな仕事があるのかを紹介しましょう。
これを読んでいただいたら、きっと、暇なんて言えなくなると思います。
チームが勝つ為にやることは山のようにある
実際に野球をやったことがない人は、「攻撃のとき、打席に立っていない人って暇だよね」と思ってしまうことでしょう。
確かに、自分の順番が回ってくるまで、やることがないように考えてしまう気持ちはわかります。
しかし、実際には、非常に多忙なのです。かなり慌ただしく、やることがあります。
ほんの一例にすぎませんが、思いつく限り紹介しましょう。
ピッチャーの癖を見つける
打席に立っていないとき、最も行うことはピッチャーの癖を見つけるということです。
よくある癖はこんなものがあります。
- 変化球は、投げる時に肘が低い。
- 変化球を投げる前に、グラブの中でボールの握りを確認する。
- 牽制球を投げるタイミングが、いつも同じ。
実は、こういったことって、プロ野球を見ていても見つけることができます。
それくらい、癖を隠したり、直したりすることは難しいということです。
これらを見つけることで、よりチームに有利に働くことは想像できますよね。
守備の穴を探す
ピッチャーの癖と同じく、守備の穴を探すことも重要です。
例えば、レフトの選手は肩が弱いとか、サードの選手は動きが鈍いとかです。
そういった守備の穴を狙うことが、勝つためには必須になってきます。
打席に立ったイメージを膨らませる
打席に立っていない間は、いつ打席が回ってきてもいいように準備をしています。
スタメン選手でも控え選手でも同じです。
あたかも相手ピッチャーの対戦しているかのように、頭の中でイメージを作っておくのです。
僕の感覚では、イメージで強い打球を打っているいる自分の姿を作ることができたら、安打になる確率は格段に上がります。
ランナーに気をつけるべきことを伝える
ランナーが出塁している時は、いかにしてランナーを返還させるかが最重要となります。
そのため、ランナーは手厚く扱う必要があります。お節介なくらいに、注意事項を伝えるのがベンチにいる選手、ランナーコーチの役目でもあります。
- アウトカウントの確認
- 相手選手の守備位置の確認
- フライだったら〜、ゴロだったら〜、の判断の確認
まだまだランナーには伝えることが山のようにありますよ。
打者に情報を伝える
打席に立っていない選手は、打席に立っている選手へ情報を伝えることも大事な仕事です。
打席に立っていると、集中してピッチャーしか見えなくなってしまうことがあります。
そうなってしまっては、バッターとしては楽しいのですが、チームとしては、ちょっと待ったと言いたくなります。
- 監督からのサインを見ろよ
- 相手の守備体系は、引っ張りを警戒してそうだぞ
- スイングに力が入っているぞ
と言った具合に、情報を伝えることでヒットが打てる可能性も高まります。
大学野球、プロ野球以外は、ファウルボールを取りに行く
最後に重要な仕事をお伝えしましょう。
ファウルボールを取りに行くという仕事です。
実はこれ、かなり大変です。
大学野球やプロ野球ならボールボーイがいますが、アマチュアには強豪校でない限り、攻撃側のチームがファウルボールを取りに行くという暗黙のルールがあります。
なので、球場によっては草むらの中をかき分けて行ったり、川に足を踏み入れたりして、ボールを取りに行く仕事があったりします(笑)
さいごに
まだまだ伝えられていない仕事はありますが、打席に立っていない選手は暇そうという印象は、なくなったのではないでしょうか?
あなたの野球を見る目が、少し変わってくれると嬉しいです。