内閣府が発表している「年次経済財政報告」という資料があります。
はじめて読んで内容が面白かったので、シェアしたいと思います。
4半世紀ぶりの良好な経済
「三本の矢」の政策によってマクロ経済が大きく転換しています。
企業・家計のデフレマインドが変化し雇用の促進や消費、投資に向かう好循環が生まれています。
2014年には、消費増税が行われましたが、2014年後半から現在にかけては、緩やかな景気回復が続いています。
景気動向
経済動向の判断はGDPを見るのが分かりやすいです。
2015年1-3月までは、景気回復前の2012年10-12月と比べると、実質で2.4%、名目で5.8%も増加しているそうです。
企業の収益も2014年は2013年に続き過去最高を記録しました。
TOPIXの時価総額も過去最高額を更新したそう!
消費増税の影響は、増税前の駆け込み需要もあり消費の伸びは少ない。
特に低所得者層の消費が少ないとこのこと。
原因のひとつは、金融資産を持っていないためアベノミクスの恩恵を享受できていないためかなと思います。
景気動向の判断するのに、雇用や所得環境を見るのも有効です。
なんと、有効求人倍率はすべての地域で改善しているとこのこと。特に、女性と高齢者の労働参加が大きな要因だそうです。
所得に関しても、東京から地方にかけて徐々に上昇しつつあるみたい。
労働市場の課題
政府は、女性の労働参加をもっと進めたいようです。
M字カーブをなくすこととパートタイマーからフルタイム雇用への転換を掲げています。
これを実現するために、男女間の賃金格差、子育て支援に力を入れたいということが書かれてあります。
マイナンバーに埋もれてしまいましたが、こんな法律も最近誕生しています。
イノベーションシステム
日本経済の弱みとして、生産年齢人口の減少、生産性の伸び悩みといった供給力の低下があります。
これを脱却するために、製造業からサービス産業へのシフトについて書かれてあります。
さいごに
労働とイノベーションの2つは書こうと思ったら意外と内容がうまく難しくて文字にできませんでした。
実力不足(涙)
なにはともあれ、日本経済は順調に少しずつ良くなっています。
消費増税の影響も一段落し、これからが本当の正念場になりそうです。
原文は、もっと詳しく書いてありますので、一読をお勧めします!