僕には、野望があった。
「一人で回らない高級寿司屋さんへ行く」
それも、金沢で。場所が金沢である理由は、単純に寿司ネタが美味しいから。それだけ。
これを決意したのが、今年の2月。
もともと寿司が大好きで普通クラスのお寿司屋さんは、高頻度で行っていた。けど、どこも回っているところ。(回っいてるところにしては、ハイレベルなところばかり行っていた)
しかし、突如として、どうしても高級寿司屋さんへ行きたくなったのだ。カウンター席に座って、大将と談笑しながら、悶絶しながら寿司を食すということをやってみたくなったのだ。
そして見事、5月に達成した。
久しぶりに緊張というものを経験しましたが、あっという間にハイテンション状態にもなった。
その軌跡を紹介します。
一人で高級寿司屋さんへ行きたい願望が現れる
こないだの2月に、「高級寿司屋さんへ行きたい」という願望が現れた。
これといった理由は、わからない。
ちょうどこの頃、なかなか高級な寿司を食べたからかもしれないし、SNSのタイムラインで寿司を食べている友人をよく見かけたからかもしれない。
だけど気がついたら僕は、「絶対に一人で高級寿司屋さんへ行く」と宣言していた。友人たちから、いいね!と応援コメントの嵐を浴びた。
ちなみに、高級寿司の定義は、こんな感じ。
- 寿司ネタが回っていないこと
- カウンター席であること
- 一食1万円以上であること
- 独特の空気感を漂わせていること
ウジウジ緊張しながらお店を選んだ
2月に宣言して、決断したにも関わらず、長いことウジウジしていた。
言い訳をするなら、金沢へ行く用事がなかったから。どうせやるんだったら、大好きな金沢で決行したいと思っていたのだ。
そして、ついにその時が来た。
金沢で、一人で行動できるタイミングが、5月に来たのだ。
僕は、覚悟を決めてATMへ行った。どんな値段になっても大丈夫なように、多めに預金を引き出した。(結果的には、カード払いだったので、使わなかったがw)
そして、SNSへ宣言した。
「以前、宣言した「金沢で回らない寿司を一人で食べに行く」を本日決行します!」
そしたら、寿司好きで知られるプロブロガー立花岳志さん(以下、たちさん)から、オススメのお店を教えていただいた。
ちょうど僕は、たちさんのブログを漁ってどこに行くか決めようと思っていたので、教えていただいた瞬間にここに行くと決定。
そして、予約の電話をしようとした。
が、手が震えるのだ。iPhoneを持つ手が、ガクブルしている。番号が上手く押せない。
ここまで緊張したことは、久しく記憶にない。自分のビビリっぷりに、笑えた。
ドキドキしながら店に向かう心境
見事、予約を取ることに成功した僕は、すぐさま店に向かった。
その道中は、就活生の気持ちのよう。
「失礼のない対応ができるかな」「ちゃんとたどり着けるかな」「時間に遅れてしまわないかな」
今回予約した高級寿司屋さんは、ホテルのワンフロア。高級寿司屋さんが入っているホテルなので、当然、クオリティが高い。
▼入り口には、スフィンクスが待ち構えていたし、
▼ロビーには、噴水だってあった。
▼さらに、なぜか外国人観光客だって、大量にいた。緊張した僕に、謎の言葉とジェスチャーで、何か聞いてこられた。(ここのフロアへ行くには、このエレベーターでいいの?だったと思う)
この行列で、完全に、予約の時間をオーバー。
高級寿司屋へ到着するまでに、僕の頭はパニック状態。泡が吹いているとは、まさにこのこと。
ネタが出てきたらハイテンションに
そんなこんなでようやくお店について、カウンター席についた。もちろん、目の前には、独特の凄みを感じさせる大将が。
▼その背後には、ホテルの6階にも関わらず、日本庭園が。
しかし、僕は、ポーカーフェイスだ。あくまでも、冷静を装った。こういった高級寿司屋が初めての経験だなんて思われないよう、必死になった。(謎のプライド?)
ただ、そんなことを考えている時間は、一瞬だった。
大将の「今日は、どんな感じでいきます?」の一言が、ゴングだった。
「お寿司をお任せでお願いします」と答えてからは、一瞬にして、僕はハイテンションモードに突入した。
見たこともない、食したこともないような、お寿司たちに翻弄されたのだ。
緊張する余裕すらなかった。
目の前に次々に現れる得体の知れない凄いものと戦った。唸りまくった。
そして気が付いたら、完敗していた。
もうお手上げ。
これ以上、食べられない。
試合終了。
まとめ
こういうわけで、「一人で回らない高級寿司屋さんへ行く」という野望は、達成することができました。
決断して、お店に向かい、カウンター席に座るまでの緊張は、久しく感じたことがないレベルでした。手が震え、氷のように冷たい。これに気が付いたときは、自分でも笑えました。
しかし、お寿司が出てきてからは、一気にハイテンションに。僕の常識を打ち破ってくるようなお寿司ばかりで、翻弄された。大将も、和かに話題を振ってくれて、談笑することができた。
こうして僕は、またひとつだけ、大人の階段を登ることができました。
そして、やってみて思ったのが、想像していた以上に、なんてないチャレンジだった。あの緊張は何だったのかとすら思う。きっとこれからは、余裕で高級寿司屋へ行くことができるはず。
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