僕の専らのテーマは、「親からの自立」だ。
正直に告白すると、自分の好きなことをやりながら生きているようで、親に決められた人生を生きている。
趣味も職業も住む場所も、全部「親のため」だ。
自分の人生なのに、親のことばかり気にしている人生だと自覚している。
当然、不本意である。
そこで僕は、30歳手前にして、ようやく自立の道を歩み始めた。
その軌跡を、3回シリーズで残しておきたい。
この記事は、第3回目だ。
これからいかにして、自分が主役の人生を歩んでいくのかについて。
一人暮らしに親の許可が必要だった
前の記事で、一人暮らしが初めての抵抗と書いた。
しかし、よくよく考えてみると、この記事では少しおかしいことを言っていたことにお気づきだろうか。
なぜか、一人暮らしをするのに、親の許可が必要だったのだ。
自立した大人だったら、一人暮らしをすると決めたなら、そのことを伝えてとっとと一人暮らしを始めることだろう。
けど、僕は違った。
まずは、親を説得するところから始めたのだ。
これは、どう考えても、親に依存した選択だ。自立しているとは、到底言えない。親へ抵抗しているようで、していない。
ネガティブな自己イメージがつきまとう
僕がやりたいのは、偽りの自立ではない。
自分で決断したように見えて、実は親の許可を求めていたなんてことは、僕がやりたいことではない。
自分でやりたいと思ったことは、他人ではなく自分で許可したいのだ。
ただ、現状では、できていない。
どうしても、自分で決めたことに対して、自信が持てない。
今までずっと、親に決めてもらってきた人生を歩んでいたからだろう。
自分で決断すると、なんとなく間違っている気がする。失敗するような気がする。後悔するような気がする。頑張れない気がする。
ネガティブな自己イメージがつきまとう。
最終決断は、自らの意志で
それでも僕は、やっぱり自分の意志で決断した人生を歩みたい。
親に対して相談と報告はするけど、決断は自分で。
「自分はこうしたいのだけれど、やってもいいかな?」などと他人に決定権を託すのは、もうやめにしたい。
そのためのネクストステップは、小さな決断を意識的に行うということだ。
無意識での決断は、無数にしているはず。だけど、意識的に、やりたいことに対して、自分に問うたことは少ない。
自分の心に「これをやりたいのだけれど、やってみるかい?」と問うてみる訓練をしたい。
そうすることで、人生の決定権が、自らの手のうちに戻ってくるはずだ。
そして、完全に親から自立した人生を歩んでいきたい。
▼ちなみに、一人暮らしを始めた時の懸念点、「実家のこと」は、なんともなかった。親は、思っていたより信頼してもいいみたいだ。
▼バックナンバー
- 親から自立したい(1)〜反抗期のない良い子だった〜
- 親から自立したい(2)〜一人暮らしが初めての抵抗〜
- 親から自立したい(3)〜人生の決定権を取り戻す〜