大好きな音楽バンドAcid Black Cherry(以下 ABC)のアルバム「L -エル-」が映画化されたので、早速見てきた”ぞの(@z02n05)”です。
なんと、音楽アルバムが実写化された例は、国内初のことだそう。さすがABCです。
映画の内容は、アルバム「L -エル-」の世界観が忠実に再現されており、ずっと「本当の愛とはなんだろう?」と思考を巡らせていました。
※ネタバレがありますので、知りたくない人は、ここでページを閉じてください。
ABCが好きな理由
僕がABCの音楽を好きな理由は、小っ恥ずかしいことを堂々と歌にしているからです。
そもそもABCの由来は、恋愛におけるABCという、あの3段階のことから来ています。
歌詞の中には、性的な表現が惜しげもなく盛り込まれています。しかし、それらには純粋な愛を感じるのです。
その純粋な愛を激しい曲からしっとりした曲まで、すべてに感じるので、僕はABCが大好きなのです。
本当の愛は身近にある
今回見てきた「L -エル-」は、ABCの4枚目のアルバムが映画化されたものです。
ABCのアルバムは、すべてコンセプトアルバムになっていて、曲を聴いているだけでストーリーを楽しむことができますし、CDには解説も付いています。
映画「L -エル-」は、アルバム同様に、恋多き女性「L(エル)」の生涯を描いたものです。
僕が映画を見ながらずっと頭を巡らせていたことは、「本当の愛とはなんだろう?」ということです。
そのことは、「L」が幼少時代から少女時代まで一緒に遊んでいた「オヴェス」という同い年くらいの男の子から愛をもらっていたにもかかわらず、それに気が付かずに街を出るという選択をした時から考えていました。
街を出た後は、破天荒な恋をしていましたが、そこで感じていたのはすべて一時的な愛ばかり。
そんな人生の晩年になって、生れ育った街で「オヴェス」と再会し、そこでようやく本当の愛に気がつくことができたのです。
少女時代には当たり前すぎて気がつかなかった愛に、離れて年月をかけたことで気がついたのです。
このことから、今ある当たり前の中に、本当の愛は隠されているんだろうなと思いました。
例えば、実家暮らしの人は、両親が食事や家事をやってくれたりするでしょう。小さい子供がいる人は、うるさく走り回ったりしているでしょう。
そんな、当たり前すぎてなくなるのが想像できないような、身近にあることが本当の愛なのだろうと思いました。
ここぞという時には勇気を出さねばならない
「L」たちが生まれ育った街は、色がない街と言われている街だったため、「L」は色がある街へ行ってみたいという好奇心がありました。
見たことがないものを見てみたいという気持ちはよくわかります。
しかし、もうここで「オヴェス」ならこんなことを切り出していたらどうなっていたのでしょう。
「僕も一緒に連れて行って!」もしくは「ここに色を作ろう」と。
きっと二人が生まれ育った街は、色で溢れる街になっていたことでしょう。愛を感じることがないほどに、純粋な愛を育むことができたでしょう。
映画を見ながら、「なんでここで引き止める一言を言わないんだ!」とツッコミを入れてしまっていました。
あなただったなら、ここぞという時に、勇気を発揮することはできそうですか?
さいごに
映画のシーンを見ていると、勝手に曲が連想されるくらい「L -エル-」の世界観が伝わってきました。
そしてABCらしい、純粋な愛も大いに感じることができました。
映画を観る前でも後でも、音楽アルバム「L -エル-」を聞いておくと、より理解が深まることでしょう。
あなたも音楽アルバムを実写化した国内初の映画「L -エル-」を観てみてはいかがでしょうか?