2014年11月から親指シフトを使って、タイピングをしている”ぞの(@z02n05)”です。
始めた当初は、初めてパソコンを触った人のように、戸惑いながら入力を続けていました。
しかし、3ヶ月が経つ頃には、”指が喋る”という感覚が分かるように。
そして、3年が経った今、これがないと生きていけないと思うように。
この記事では、親指シフトが気になる人向けに、この3年間に感じたことを一挙に紹介します。
親指シフトとは
親指シフトとは、日本語の「かな」を入力するために、富士通が考案したキー配列のことです。
簡単にいうと、日本語入力に最適なタイピング方法です。
多くの人がなんの疑いもなく使っているローマ字入力は、アルファベットを入力するのに適したキー配列なのです。
なので、日本語入力には、向いていません。
例えば、「おはようございます」と打つのに、「ohayougozaimasu」と、15回もキーボードを叩く必要があります。
一方で、親指シフトの場合は、「おはようございます」と打つのに、文字と同じ数の9回叩くだけで入力ができるのです。
このように、親指シフトというのは、ローマ字入力と比較して、キーボードを叩く回数が、およそ4割少ない入力方法なのです。
(親指シフトは、本当は、「NICOLA」と言います。こちらが公式サイトになります。)
親指シフトは、誰でも習得できるスキル
「そんな便利な入力方法があるのに、なんでみんな習得しないの?」と、あなたは思ったかもしれません。
僕も同じことを思います。
それでも、多くの人が親指シフトを導入しない理由は、ハードルが高いと思われているからです。
キー配列が、パソコンのキーボード書いてある文字と全く違うのです。
例えば、「A」をクリックすると、「う」が入力されます。「S」をクリックすると、「し」が入力されます。
このように、キーボードに書いてある文字が、全く意味のないものになるため、今まで積み上げて来たローマ字入力のスキルが、一気になくなってしまうと思われがちなのです。
事実、親指シフトを導入してすぐは、文字を入力することがストレスでしかありません。人生で初めてパソコンを触れた人のようなタイピングになってしまいます。
しかし、僕の場合、だいたい3週間くらい我慢したら、かなり慣れて来ました。
3ヶ月くらい経った頃には、ストレスをほとんど感じなくなりました。
そして、3年が経った今、親指シフトがないと生きていけないと思えるくらいになりました。
こうやっていうと、「ぞのは、特別でしょ」「もともと、才能があったんでしょ」と言われますが、断じて違います。
当時は、ローマ字のブラインドタッチも、あまりできませんでしたし、手先の器用さなんて、人生で一度も感じたことがないくらい不器用な人間です。
そんな僕ができるようになったのですから、絶対に誰でもできるようになると断言します。
ちなみに、身についたと思えるようになったのは、普通の人よりも早いと思います。
それには理由がありまして、毎日毎日500文字以上は、親指シフトを使ってブログなどの文章の入力をしていたからです。練習量が、人より多かったのです。
なので、一般的には、もうちょっと習得したと思えるまでに、時間がかかるケースが多いと思います。
しかし、一方で、僕ならではの障害もありました。
職場では、ローマ字入力しか使えないということです。
親指シフトを行うためには、専用のソフトをダウンロードしなければいけないのですが、セキュリティの関係上、職場では導入ができなかったのです。
そのため僕は今でも、家では親指シフト、職場ではローマ字入力、と併用している状態です。
そんな状態でも習得できたので、親指シフトは、練習すれば絶対に習得できるようになるスキルだと言えるのです。
親指シフトでのタイピングは、”指が喋る”
では一体、親指シフトの魅力は、なんなのか?ということが気になり始めたかと思います。
よく親指シフトでのタイピングは、”指が喋る”と言われますが、これは、本当です。
頭で考えている通りに、指がタイピングしてくれている感覚です。
ローマ字入力での、ブラインドタッチと何が違うのかと言いますと、
頭で考えたことが、一旦、ローマ字変換されるかされないかの大きな違いです。
タイピングに慣れている人は、「頭の中で、いちいちローマ字に変換していない」と反論したくなるかと思いますが、無意識で行なっています。
だって、ローマ字入力は、そうしないと入力ができないのですから。
一方で親指シフトの場合、日本語で考えたことが日本語のまま入力することができます。間に障害がありません。
なので、スーッと思考が文章へ、そのまま反映されている感覚でタイピングができるのです。
親指シフトを身につけてよかった2つのこと
親指シフトを身につけて、本当に良かったと思っているのですが、パッと思い浮かんだ2つの理由をお伝えします。
一つ目は、アウトプットが非常に楽になったということです。
思考がそのまま文章化されますし、キーボードを叩く回数がグンと減るので、指が疲れないのです。
こうして、ブログ記事を書いているのも、親指シフトがあるからこそ。
ローマ字入力では、ここまで記事を更新することはできなかったと思います。
二つ目は、意外かもしれませんが、ローマ字入力でのタイピング速度が上がったことです。
なぜかというと、親指シフトを身につけたことによって、正しいタイピング方法が身についたからです。
キーボードのホームポジションから指を動かさないですとか、キーボードを見ないでタイピングするということ。
あとは、指の動きが最小限になったことなどが挙げられます。
それによって、ローマ字入力も、タイピング速度が上がりました。また、タイピングしていて、疲れることも減りました。
最後に一言
ここまで読んでいただいた方は、僕がなんで親指シフトを使っているかがわかっていただいたかと思います。
長くなってきたので、そろそろ終わりにしたいと思いますが、
最後に「親指シフトを使っててどうなの?」という疑問に一言で答えたいと思います。
「親指シフトがないと、生きていけません。」
余談の数々
親指シフトを習得するなら、”ものくろさん”へ
僕の親指シフト習得を手伝ってくれたのは、”ものくろさん”です。
東京、大阪が中心ですが、全国で、親指シフト習得のためのワークショップを開催されています。
僕は、名古屋で開催されたときに参加して、習得方法を学びました。
また、ものくろさんのブログには、習得のためのアドバイスの記事があるので、参考にさせていただきました。
親指シフトを実演して、よく言われること
- 指が動かない
- 音が静か
- 楽そう
- タイピングが早い
- 手元を見ていない
親指シフトに欠かせないアイテム
親指シフトに限らずですが、タイピングをするときは、必ずキーボードに角度をつけています。
平らな状態でタイピングすると、指を立てる必要が出てきて、疲れてミスタイプにつながります。
なので、キーボードを使うときに、PCスタンドを必ず使っています。
親指シフトをスマホやタブレットで
親指シフトをスマホやタブレットで行う方法は、一応はありますが、僕は使っていません。
少しの間、力を入れて使っていたのですが、MacBookと何処へでも一緒に出かけるようになったので、必要がなくなったからです。
あと、外部キーボードを使う必要があるので、若干入力しにくいというのもあります。
親指シフトでのタイプミスの原因
親指シフトを使っていて、タイプミスをしてしまうことは、大抵この2パターンが多いように感じます。