思い返せば、自分の人生は、ありとあらゆることを親に決めてもらっていた。
たぶん、一人暮らしを始めることが、初めて自ら下した大きな決断。
この事実を認めることで、これからの人生の決断権を、手放さないようにしたい。
全ての決定権は、親
これまでの約30年の人生の中で起こった出来事の多くは、他人に決めてもらっていた人生だった。
特に、親。
ありとあらゆることを、親によって決定されていた。
大きいところだと、この3つ。
- 通学する学校
- 野球をすること
- 就職先
いや、どれも自分で考えて、納得して、決定しているつもりだったんだ。「なぜ、その選択をしたの?」と聞かれたら、それなりの理由を説明することはできる。
けど、「本当に自分で選択したの?」と、自問自答してよく考えたら、親に決められていたんだと自覚した。
親を悲しませないように、失望させないように、負担をかけないように、困らせないように、怒らせてしまわないように。
僕は、良い子だったんだ。だから、無意識で、親の顔色を伺う選択をしていた。
それはつまり、人生の決定権を、親に委ねていたということだ。
自分で決めることに、自信がない
初めて自分の意志の力で決定したと言える出来事は、一人暮らしを始めたことだ。
親に反対されながらも、悲し気持ちにさせながらも、自らの意思で決定した。初めて、親に刃向かったと言っても良いかもしれない。
それからというもの、僕の人生の決定権は、自らに返ってきた。全ての選択権が、手の内にあるのだ。
が、しかし。何かが違う。
普通、人生の決定権が手元にやってきたら、好きなことを好きなように行えるようになるはずだ。
それが、僕にはできなかった。
自信がないのだ。
「本当にこれで良いの?」と不安な気持ちがよぎってしまう。誰かに、背中を押して欲しい、正解かどうか教えて欲しい、そう思ってしまう。
また、人生の決定権を、誰かに委ねようとしてしまうのだ。
行動を振り返ってみると、そうしようとする癖に気が付いてしまった。
決断権を手放さない人生がいい
せっかく手に入れた自分の人生の決定権を手放すわけにはいかない。頭ではそう固く思っている。
一方で、心の方は、自信がないから誰かに頼ろうとしてしまう。
この葛藤が、自分の中で渦巻いている。
どちらを勝利に導きたいか。
当然、自分の人生の決定権を、自らの手の内に収めておく方だ。
ありとあらゆることを、自らの意思の力で決定したい。
仕事や住む場所、食事や睡眠時間、友達や行動範囲。どれも、自分が好きなような選択をしたい。他人の顔色を伺うことなく、自分の気持ちと一致した選択をしたい。
だから、心の葛藤が生まれた時は、不安に感じる方を選択する。
つまり、自分で決定する方だ。
そうすることで、自らの人生の決定権を、二度と手放すことはなくなるだう。