愛知サマセミを受講したときに、中野さんにジャンケンで勝ったので、「投資バカ」を頂きました。
「投資バカ」とは、肉食投資家や金融機関にだまされている人たちのことです。
中野さんの言っていることは、いつも変わらず「インデックス長期投資」です。
本書でも、そのエッセンスが多くに入っていました。
僕は投資バカではありません
保有している投信のうち、ひふみ投信と鎌倉投信が、アクティブファンドですが、他はすべてインデックスでコツコツ積み立てています。
肉食投資家のように保有期間が一部短いものもあります。
インデックスファンドの乗り換えを何度かしたためです。
これは、タイミングを計ったものではなく、考え方の変化によるものなので、セーフでしょう(笑)
また、商品を購入するために金融機関の窓口に行ったことはありません。
一度でいいから金融機関さんの勧誘に対して、猛反論してみたい(笑)
新興国に対する考え
「第8章「新興国投資は長期で」のウソ」が一番、読み応えがありました。
金融機関では、「新興国はいずれ日本のように成長します」と言うようなことをいっている場合があるらしいです。
しかし、必ずしも日本のような先進国の仲間入りできるとは限りません。
当たり前ですよね。
中野さんは、新興国が先進国になるための条件をいくつか教えてくれました。
- 工業化
- 教育水準UP
- 民族紛争の解決
- 格差是正
- 民主主義
新興国投資の危険なところは、金融市場の脆弱性であることも要因です。
市場規模が小さな新興国市場に大量の資金が、流れ込んでいるため値動きが激しくなりがちとのこと。
そんな中、セゾン投信では新興国にも投資を行っています。
矛盾していると思われますが、ファンドの性質上、どうしても必要だからとのこと。
セゾン投信の投資哲学は、世界の成長に則した運用実績を実現させることにあります。
新興国を無視したらこれは出来ないですもんね。
新興国リスクを回避するためにセゾン投信では次のような工夫をしています。
- 基本ポートフォリオで他の資産クラス(先進国など)を組み入れている
- 新興国全体に投資している
- 国別時価総額ベースで組入比率を決めている
★★★
普段から中野さんの話をよく聞いているので、すんなり頭に入ってくる内容でした。
「投資バカ」にならず、のんびりと投資をしていきたいですね。