「アイデアのちから」を読みました。
著者は有名な「チップ・ハース」と「ダン・ハース」の兄弟。
翻訳本でアメリカでは「Made to Stick〜Why Some Ideas Survive and Others Die〜」というタイトルでベストセラーになっています。
アイデアを記憶に焼き付けるために
チップ兄弟はアイデアを記憶に残すために6つの原則を教えてくれました。
その原則の頭文字が「SUCCES(s)」(成功)です。
- Simple (単純明快である)
- Unexpected (意外性がある)
- Concrete (具体的である)
- Credentialed (信頼性がある)
- Emotional (感情に訴える)
- Story (物語性)
最近読んだ「一瞬で心をつかむ77の文章テクニック」やネットで「効く」コピーで言われていることと重複していることが多いように思いました。
大事なのはなんといっても相手です。
僕にはとことん相手のことを考えることが欠けているように思います。
自分本位からの脱却が必要です。
事例
本書では良くない事例を、言い換えるだけで記憶に残るようなエピソードに変えて紹介してくれています。
単純明快にすることによって記憶に残すための事例として「ザボンとはなにか?」の説明が取り上げられています。
説明1:ザボンとは、最も大きな柑橘類である。外皮は非常に暑いが、柔らかくて剥きやすい。果肉は薄い黄色と珊瑚色の間で、果汁が豊富なものもあれば、やや乾いたものもある。また、甘酸っぱくて美味しいものもあれば、酸味のきついものもある。
説明2:ザボンとは、要するに超大型のグレープフルーツで、外皮は非常に厚く、柔らかい。
明らかに説明2の方がイメージしやすいですよね。
単純明快にすることで、すでに知っている記憶から想像しやすくなります。
説明1は、ザボンのことを知っている人が、知っていることを詰め込んでいる感じ。
いくら詰め込んだって、相手に知ってもらわないと説明する意味がないですよね。
★★★
この他にも親しみやすい事例が多く載っているので、「アイデアのちから」を身につけたい人にはかなりお勧めです!
また、英語ver.は内容がより濃く、使われていることばも優しいらしいので、英語が分かる人はこちらの方が、いいかもしれないですよ!