ハース兄弟の3作目「決定力!」を読みました。
日々、行っている意志決定で、迷ったり、間違った選択を少しだけ減らしてくれる一冊です。
コツの頭文字をとって「WRAPプロセス」と呼んでいます。
4つの罠
間違った選択をするときは、次の4つの罠にはまっていることが多いそうです。
- 視野の狭窄
- 確証バイアス
- 一時的な感情
- 自信過剰
僕は、どれも心当たりがあります。
直感で「これがいい!」と思うとすぐに取り入れて、後から失敗に気がつくパターン。
特に、人間関係で起こっている気がしています・・・
失敗に気がついてから、反省していることが多いです。
正解を導く4つのプロセスとは、陥りがちな罠の逆を行えば大丈夫とのこと。
つまり、この4つ。
- 選択肢を広げる(Widen Your Options)
- 仮説の現実性を確かめる(Reality-Test Your Assumptions)
- 決断の前に距離を置く(Attain Distance Before Deciding)
- 誤りに備える(Prepare To Be Wrong)
WRAPプロセス
特に必要性を感じたのは決断の前に距離を置く(A)です。
選択肢が少なくても、仮説に現実性がなくても、決断の前に距離を置いて冷静になることができたら、正しい選択肢を選ぶことができると思います。
距離を置くためのアドバイスの一つに10-10-10の法則が紹介されています。
スージー・ウェルチさんが考えた方法で、10分後-10ヶ月後-10年後にどう感じるだろうか考えることによって意志決定と距離を置くことができるというものです。
10-10-10の法則の本を読んだ時は、ピンとこなかったですが、本書を読んで納得しました。
★★★
訳者あとがきで日本語ver.「WRAP」の覚え方が紹介されています。
- ワイドな選択肢を探る
- リアリティを検証する
- あいだを空けて考える
- 失敗を想定する
意志決定をする場面に迫られることが増えてきたので、しっかりとプロセスを身につけたいところです。